デニ・ムクウェゲ医師について

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 1955年、コンゴ民主共和国(旧ザイール)東部ブカヴ生まれ。産婦人科医・人権活動家。

 1999年、ブカヴにパンジ病院を設立し、これまで5万人以上の性暴力被害者の治療と支援にあたってきた。さらに、パンジ基金も設立し、被害者の保護活動だけでなく、本質的な問題解決のために国連本部をはじめ世界各地で性暴力被害に関する演説を行っている。

 2018年ノーベル平和賞を、イラク人活動家ナディア・ムラド氏とともに受賞。

コンゴ戦争が勃発してから今年で 22年が経つが、紛争鉱物とグローバル戦争経済と
組織的な性暴力の関係については、ほとんど知られていない。

 「女性と少女にとって世界最悪の場所」とも描写されるコンゴ東部。

 コンゴ戦争が勃発してから20年以上が経つ。その間、「紛争鉱物」の実態に関する認知は高まり、国際社会はその予防策に取り組んできた。しかし、コンゴ東部の状況は改善されないまま、この地域に住む人々の苦しみは続き、大勢の女性、少女、そして男性が性暴力の被害にあっている。紛争鉱物、グローバル戦争経済と組織的な性暴力は相互関係にあるが、その事実はほとんど知られていない。

 映画『女を修理する男』は、暗殺未遂にあいながらも、医療、心理的、そして司法的な手段を通して、婦人科医のデニ・ムクウェゲ氏が性暴力の生存者を献身的に治療する姿を映している。それに加えて、生存者の衝撃的な証言、加害者の不処罰の問題、希望に向かって活動する女性団体、そしてこの悲劇の背景にある「紛争鉱物」の実態も描かれている。

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