NHK World Newsroom Tokyoにて「コンゴの人権侵害を止められるか?」の英語版が公開されました
先日、NHKの「国際報道2022」で放送されたスマホや電気自動車に使用されるレアメタルと、コンゴの人権侵害の関連性や、コンゴでの人権侵害を止めるための解決策などが取り上げられた「コンゴの人権侵害を止められるか?」の英語版がNHK WorldのNewsroom Tokyoで放送され、Webで公開されています。
RITA-Congoアドバイザーのジャンクロード・マスワナ教授のインタビューも収録されておりますので、是非ご覧ください。
【補足説明】
英語版の放送タイトルは"Recycling to Stop Abuses in DR Congo"となっており、リサイクルでコンゴの暴力が止められるかのような誤解を招く可能性があります。
番組内では、日本国内でのさまざまなリサイクル事例が紹介されています。限りある資源の有効活用や紛争鉱物への依存度を下げるために、そのような取り組みが重要であることは間違いありません。
他方、日本語版で華井がコメントしたように、リサイクルで採掘地域の問題が解決するわけではないので、特に電子産業に関わる企業(下流)には鉱物採掘地域(上流)の問題をしっかりと見てもらう必要があります。
また、採掘地域で起きている暴力については番組冒頭で触れられたのみですが、英語版で、弊団体アドバイザーでもあるマスワナ教授が、暴力を止めるには(暴力加害者、また、暴力を組織しているリーダー陣の)不処罰(impunity)こそが大きな課題であり、impunityの連鎖を終わらせるような取り組みが必要だと訴えかけています。
---以下、マスワナ教授のコメント抜粋---
What we have been calling for is for companies in electronic industries to go behind just a mineral aspect but also expect all the countries to really become more serious in calling for the end of impunity.
こうした観点について今後もみなさまと議論できれば幸いです。
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