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性暴力と闘う 世界に目を ノーベル平和賞 ムクウェゲ医師映画 16日高岡で上映決定(北陸中日新聞)

2018年12月1日配信(富山版朝刊、石川版夕刊)

今年のノーベル平和賞に選ばれたコンゴ(旧ザイール)の産婦人科医デニ・ムクウェゲさん(63)を主人公にしたドキュメンタリー映画「女を修理する男」の上映会(北陸中日新聞など後援)が12月16日、富山県高岡市の城東音楽院ホールで開かれる。東京大大学院の博士課程でアフリカ研究を続ける大平和希子さん(35)=同市出身=ら有志が初めて企画。参加者を募集している。(山中正義)

 「女性と子どもにとって最悪の地」とも形容されるコンゴ。ムクウェゲさんは紛争下の同国東部で四万人以上の性暴力被害者の治療を続けてきた。上映作品はベルギー製作の映画で、性暴力の実態や被害者が再び人生を歩み始める姿、問題の背景にある「紛争鉱物」などに迫る。

 大平さんは二〇一六年のムクウェゲさん来日の実現などに関わってきた。「コンゴやムクウェゲさんのことを知ってほしいことはもちろん、映画をきっかけに自分や地域、世界、未来のことを考えてほしい」。思いを共有する有志とともに任意団体「Action for Future Toyama」(富山市)を設立し、上映会に向けて準備を進めている。

 二十九日には会場で音響や映写の仕方、座席の配置などを確認した。大平さんは「人生を選択する原点やきっかけを提供できれば」と参加を呼び掛ける。

 上映会は午前十時~午後一時、午後二時半~五時半の二回。コンゴ産コーヒーを味わったり、参加者同士で映画の感想を共有したりする時間もある。定員は各回三十五人。参加費は千円。申し込みや問い合わせは、富山市呉羽町の「くれは珈琲焙煎堂 桝(ます)カフィ」=電090(2033)0843=へ。

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