コンゴの紛争と性暴力について学んだ男子校の生徒より感想文をいただきました

 東京都内の私立中高一貫男子校、本郷学園(https://www.hongo.ed.jp/)の公共の授業で、コンゴの紛争と性暴力について取り上げていただきました。「エシカル消費」というテーマで授業が行われ、2016年に東京大学で開催されたムクウェゲ医師の講演会映像を見て、高校1年生が感想文を書かれました。

 男子校で性暴力の問題について取り上げられたことは意義深いことであると捉え、学校と保護者の方のご承諾を得た上で、3名の感想文を紹介させていただきます。



【生徒の感想文】

 今回のコンゴの性暴力のように、世界には一見何の問題もないと思われる事でさえも、その裏側では現地の人々が、目先の利益のみを重んじる企業によって、信じられない被害を受けているということがあると思いました。しかし、ムクウェゲ医師の講演のおかげで、コンゴの住民の被害実態を多くの日本人は知ることができ、それが解決への糸口になるのだと思います。なので、ムクウェゲ医師のされたことはとても素晴らしいことであり、感謝の気持ちでいっぱいです。僕も今回知った情報を身近な人とシェアすることで、問題解決の手助けをしたいと思います。本当にありがとうございました。(K.A)


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 自分に直接的な危害が加えられていないため、未だ知らずに紛争鉱物が含まれているようなスマホなどを買っている人がいると思う。タンタルに限らず、世界中には、安くするために人権を侵害し、利益を得ようとする行動があると思う。そのような物をただ購入しないのではなく、人権を侵害する組織がそうしなくてもいいように、その国を支援するなど、解決法を複数考え、周知させるのが、この問題を知っている人の責務だと思った。(M.Y)


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 武力勢力だけでなく、政府までもがこのような問題を起こしていることにとても驚き、そうするよう命令する人が政府にいることに恐ろしさを感じた。このムクウェゲさんの話を政府が知らない訳がないので、正当な方法で鉱物を生産できるようにまずは紛争をやめるべきだと思った。  また、この講演について聞いたとき真っ先に考えたことが、今僕たちが使っているパソコンに紛争鉱物が使われているのかどうかだった。このパソコンを作っている会社では、2012年の時点で紛争鉱物ではないタンタルを使う、と発言していたのでほっとした。このように紛争鉱物は絶対に使わないと宣言する企業が増えるべきだと考えた。(K.G)



【担当の松尾教諭のコメント】


 本校は都内にある中高一貫の男子校です。思春期に異性との交流が減る環境にあるため、生徒たちには健全なジェンダー意識を持つ、責任感ある青年になってもらいたいと、授業でも試行錯誤を重ねてきました。

 今回は、エシカル消費について学ぶ授業の一環で、ムクウェゲ先生のご講演の動画を視聴してもらいました。生徒たちは、紛争鉱物と日本人の消費生活の関係を知り、衝撃を受け、何とかしたい!と思ってくれた生徒が多く現れてくれました。

 学び、知ることから、行動は変容して行くと思います。

 彼らが利他心の尊さと倫理的消費の意義を知る事で、一歩ずつでも、遠い国に暮らす人々の生活の向上と社会正義の実現に寄与できればと願っております。

 このような素晴らしいご講演を企画し、またその動画を掲載してくださったことを感謝申し上げます。これからも支援して参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。



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 感想文からは、コンゴで起きていることについて真摯に考えていただけたことが伝わってきて、嬉しく思います。感想文を共有してくださった松尾教諭及び生徒の皆さまに改めてお礼を申し上げます。これからも多くの学校でコンゴについて取り上げていただけることを願っています。