オンラインセミナー「国連マッピング報告書から10年コンゴにおける重大な人権侵害の終焉を目指す」の開催
NPO法人RITA-Congoは、
9月28日(月)にオンラインセミナー
「国連マッピング報告書から10年コンゴにおける重大な人権侵害の終焉を目指す」
を開催します。
1996年以降、コンゴ民主共和国(以下、コンゴ)では武力紛争により推定600 万~1000万もの人が殺害され、第二次世界大戦以後最悪の死者数を示しコンゴは紛争の悪循環が発生する場となっています。この問題に対応するために、国連は1990年代から2003年までにコンゴで発生した重大な人権侵害を調査し、2010年10月に550ページにわたるマッピング報告書として発表しました。
同報告書では戦争犯罪や人権に対する犯罪、及び国際人道法侵害行為等の617もの暴力事案について調査しており各事案の起訴の必要性を訴えています。国際法人道侵害行為の中には、「ジェノサイド」と特徴づけられる罪の可能性があったと同報告書は指摘したため、物議を醸しています。加えて同報告書では国際的な特別法廷、及び真実和解委員会の設置を推奨しましたが、コンゴでは不処罰が横行しており犯罪の責任者が未だに裁かれていません。現状ではマッピング報告書による推奨をしても犯罪を公正に裁くことができておらず、不処罰の広まりによりコンゴにおける暴力はさらに悪化し、国際法が無力であることを示しています。
そこで今回のセミナーでは、アフリカの地
政学と武力紛争が専門のシャール・オナナ氏を講師に招き、国際的な安全保障に関する更なる研究の必要性を広く訴え、その背景を探り議論を深めたいと思います。
◆◇◆セミナー概要◆◇◆
【日時】9月28日(月)18:30~20:50(日本時間)
【参加費】無料
※参加登録締め切り:9月26日(日)24時
【形式】オンライン(Zoom)
【言語】日本語、フランス語 (日仏通訳あり)
※当日使用するZoomのリンクは、イベント開催前日までにご連絡いたします。
ご参加には、パソコン、スマホ、タブレットのいずれかが必要です。
【定員】300名(先着順)
◆◇◆目的◆◇◆
国連マッピング報告書の背景にある「ジェノサイドの政治力学(genocide politics)」及びコンゴとルワンダにおける不処罰・正義問題に関する理解を深め、広く参加者の関心を高める。特に本セミナーはマッピング報告書の内容を深く理解し、同報告書推奨案の実現を阻害している要因を特定し、推奨が実行されるための方策を探る。加えて、最近生じたムクウェゲ医師に対する殺害脅迫、及びポール・ルセサバギナ氏(映画『ホテル・ルワンダ』の主人公)の誘拐の背景を解説する。
◆◇◆登壇者◆◇◆
●ゲスト・スピーカー シャール・オナナ(政治学博士。アフリカの地政学と武力紛争が専門。ライター)
●モデレーター 米川正子 (RITA-Congo共同代表、筑波学院大学准教授)
●閉会挨拶 ジャン=クロード・マスワナ(RITA-Congoアドバイザー、立命館大学教授)
※※オナナ氏講演の主題
・ なぜ国際社会は10年もの間マッピング報告書に関して沈黙のままであったのか?
・ なぜ国連はルワンダ国際戦犯法廷(ICTR)のような国際法廷をコンゴで設置できなかったのか?
◆◇◆スケジュール(予定)◆◇◆
18:35-20:05 シャール・オナナ氏講演
20:10-20:15 コメント(米川正子)
20:15-20:45 質疑応答
20:45-20:50 閉会挨拶(ジャン=クロード・マスワナ)
主催:特定非営利活動法人RITA-Congo
皆さまのご参加をお待ちしております。
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