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【プレスリリース】ノーベル平和賞受賞者デニ・ムクウェゲ医師への脅迫に関する声明


プレスリリース

ノーベル平和賞受賞者デニ・ムクウェゲ医師への脅迫に関する声明

2020年8月21日 NPO法人 RITA-Congo

 コンゴ民主共和国の婦人科医・人権活動家であり、2018年のノーベル平和賞を受賞したデニ・ムクウェゲ医師が、殺害の脅迫に何度もさらされています。ムクウェゲ医師は、現在のコンゴ東部で急増している暴力を非難すると同時に、2010年に公表された国連マッピング報告書で推奨された正義の実現を求めてきました。今回の脅迫は、こうした医師の努力を妨害する目的で行われているようです。


 私たちRITA-Congoは、紛争下での性暴力に遭った女性たちを救済するムクウェゲ医師およびパンジ病院の活動を支援してきました。2016年と2019年には、紛争鉱物と性暴力の結びつきに関する意識を高め、女性の権利を促進するため、ムクウェゲ医師の来日を実現しました。


 コンゴ東部ブカブで暮らすムクウェゲ医師とその家族、パンジ病院の患者やスタッフに対する脅迫を看過することはできません。私たちは、日本政府および国連機関に対して、ムクウェゲ医師を保護し、コンゴ東部での不処罰を終わらせ、恒久的な平和を実現するために諸国と協働することを求めます。

補記:

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が作成したマッピング報告書は、1993年から2003年にかけてコンゴ民主共和国で発生した、ジェノサイドと疑われる状況を含む深刻な人権侵害に関する調査報告書です。2010年10月1日に公表されてから10年が経過しますが、本報告書で推奨された司法メカニズムの設立などの政策はいずれも実現されていません。ムクウェゲ医師は、2018年のノーベル平和賞受賞スピーチや、2019年の来日講演において、国連マッピング報告書の推奨を実現するよう国際社会に訴えました。

*国連マッピング報告書はこちらからご覧ください

(RITA-Congo HPにて、報告書サマリーの日本語訳をお読みいただけます)



PR_RITA-Congo_20200821_Japanese
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